「OJTだけでは教えきれない」。 現場でそう感じたことがある方も多いのではないでしょうか?
人手が足りず、教える時間が取れない。
シフトがバラバラで、新人研修の時間を確保できない。
担当者によって教える内容にばらつきがある――。
こうした声は、どの介護施設からも共通して聞こえてきます。
そこで今、多くの施設が注目しているのが、eラーニングの導入です。
「先に学べる」ことが、不安を減らす
現場でのOJTがスムーズに機能するためには、事前の知識習得=予習が不可欠です。
新人が「何も知らない」状態で現場に入れば、 教える側も「どこから説明すればいいのか分からない」、 教えられる側も「何が分からないか分からない」という状況になります。
ところが、あらかじめ動画やテキストで業務の基礎を学んでおけば、
- 指導者は「その知識を土台に現場を見せる」ことができ、
- 新人も「ある程度分かっている状態」で現場を経験できる。
つまり、OJTの“下地”としてeラーニングが機能するのです。
eラーニングは、介護施設にこそ向いている
eラーニングと聞くと、「うちはそこまでITに強くないから…」と敬遠される方もいます。
でも実は、介護施設の現場にこそ、eラーニングは相性がいいのです。
その理由は以下のとおりです。
▷ シフト制でも学べる
時間や場所に縛られないため、夜勤明けや休日にも自分のペースで学べます。
▷ 何度でも繰り返せる
一度で覚えきれなくてもOK。繰り返し視聴できるのは大きな安心感です。
▷ 教える人による“差”をなくせる
動画で標準化された内容を提供できるため、誰が見ても一定の質が保てます。
▷ LMSで学習状況を“見える化”
学習履歴や進捗が管理できることで、上司もサポートしやすくなります。
eラーニングは、「現場の負担を減らす」ためだけのものではありません。
育成の“質”を高めるための教育インフラでもあるのです。
忙しい介護の現場でこそ、個々の職員が「学べる環境」が必要です。
それを実現するのが、動画とテストによる“予習型OJT”という仕組みなのです。
次回(第4回)は、こうしたeラーニングを活用して「育成を見える化する」方法と、 「仕組み」として人材が育つ環境づくりについてお話しします。
どうぞお楽しみに。
“先に知っておける”ことで、不安もミスも減らせる。それがeラーニングの力です。
介護現場にフィットするeラーニング導入をお考えの方は、お気軽にご相談ください。