新入職員に「eラーニングって、なんですか?」と聞かれたら
導入する側としてもう一つ考えておきたいのが、受講する新入職員の反応です。
とくに年齢層が高い職員や、スマートフォンやパソコンに不慣れな方から、
「eラーニングって何をするんですか?」「動画見て、どうなるんですか?」と尋ねられることは珍しくありません。
そんなとき、難しい説明は不要です。 伝えるべきは、次の3点だけで十分です。
①「働く上で最低限知っておくことを、事前にまとめて確認できる時間です」
eラーニングは、会社のルールや働き方の基本を「ひと通り、丁寧に教える時間」として位置づけられます。
現場に入ってから何もわからないまま動くよりも、
最初に“土台”を知ることで、安心して動けるようになるための準備なのです。
②「紙で渡して終わりにしない、わかりやすい“説明”です」
就業規則や労働条件を紙でもらっても、読み込んで理解するのは難しいものです。
eラーニングでは、そういった内容を動画やナレーション付きスライドで
やさしく・順番に・図解で説明します。
「文字が多くて読みにくい」
「これ、どこが大事なの?」
という悩みを、
映像で“解説付き”にすることで解決できます。
③「わからないところは、あとでまた見直せます」
「1回じゃ覚えられない」「あとで確認したくなる」
──それでいいのです。
eラーニングなら、あとから再生したり、見返したりできるので、
受け手が自分のペースで学べる仕組みです。
「一回聞いておしまい」ではなく、「必要なときに、何度でも復習できる」のが、
紙のマニュアルや口頭説明とは違う強みです。
新入職員にとって、eラーニングは「何か新しいことをやらされる」という感覚ではなく、
「不安を減らすためのサポート」であることを、最初に伝えてあげることが大切です。
それだけで、受け入れ方は大きく変わります。