継続的な学びが、職員の定着と職場の成長をつくる
「研修をやったのに、すぐ忘れてしまう」
「忙しい現場で、学びを続ける余裕がない」
――そうした声は、介護施設の現場では少なくありません。
けれども、学びが途切れる職場は、成長の機会も止まってしまうのです。
「わかったつもり」で止まった知識や、「慣れ」で固まった技術。
それでは、職員自身のモチベーションも徐々に下がっていきます。
「一回きりの研修」では足りない
多くの施設では、新人研修を行い、その後は必要に応じて随時OJT… という形が一般的です。
しかし、このやり方では「体系的に学びを積み上げる」ことができません。
人は、時間が経てば忘れます。
特に、知識が定着する前に現場に出てしまえば、
「とにかく慣れる」「何となくでこなす」状態になってしまいがちです。
大切なのは、“学び続けられる仕組み”を整えることです。
継続学習の土台をつくるeラーニング
そこで力を発揮するのが、eラーニングを活用した定期学習の設計です。
月に1回、週に1回といったリズムで、
動画+確認テストの学習を繰り返すことで、
知識や技術は自然と身についていきます。
さらに、eラーニングは“記録が残る”という点でも強力なツールです。
誰が、いつ、何を学んだかが可視化されることで、
学習のフォローや進捗確認もスムーズになります。
働く人に「安心」と「自信」を与える教育
学び続ける環境がある職場は、職員に安心感を与えます。
「ここでは自分も成長できる」
「苦手なところも、きちんと補える」
――そう思える職場は、離職率も低く、チーム力も安定します。
また、継続的な学習を通じて成功体験を積むことで、 職員一人ひとりが「できる自分」に自信を持つようになります。
成長し続ける職場には、理由がある
職員が成長する現場は、必ず“教育の仕組み”を持っています。
逆に言えば、「学ばなくても何とかなる」環境では、
人材は定着せず、現場も変わっていきません。
日々の業務に追われながらも、
学びを止めない仕掛けを用意する。
それが、介護現場の未来を支える土台になるのです。
次回(第7回)は、「若手が育ち、残る組織」になるための、教育を軸にした職場づくりの視点をお伝えします。
OJTをより効果的に活かすためには、準備された知識の土台が欠かせません。
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